14:46 震度5強
カタカタとパソコン叩いて仕事中、
(ん？揺れてる？ ･･･え？皆気付いてない？)
なんて思ってたら、ゆらゆら揺れ出した。
「地震？」
課長が「地震だ！」
揺れてるのはお母ちゃんだけじゃなかった。
ちょっとこの揺れやばい･･･。
今までに経験したことがないくらいの揺れ。
思わず机の下に潜りこんだ。
長いよ、この揺れ･･･。
お母ちゃん常々職場では死にたくないと言ってるけど、
どうなっちゃうんだろ？
机の下で｢お父ちゃんは？犬っ子達は？お父ちゃんパパやママは？」
頭グルグル、建物グラグラ･･･。
誰かがテレビを付けたらしく、すぐさま色んな情報が入ってきた。
お母ちゃんの机周りの被害はこれ。
扇風機が倒れ、脇に置いていたぬいぐるみが落ちてた。
揺れが収まって、椅子に座り、
お父ちゃんや実家に電話をかけまくるが全然通じない。
何度も何度も何度も何度もかけまくったが通じない。
もしかして、お母ちゃんママは秋田に連絡してるかな？
と思い、おばさんちに電話。
すぐ電話はつながって、いとこのサトシが出た。
秋田は停電、寒いって･･･。
だけどみんな無事とのこと。ホッ。
が、お母ちゃんママからの連絡はないらしい。
再び、お父ちゃんと実家に電話をかけまくる。
何度電話をかけただろう。やっと実家につながった。
お母ちゃんパパとママは無事。
お風呂の水や金魚の水槽が波打ったらしいが、
壊れた物はなかった模様。
そんな話をしている最中も余震は続く･･･。
電話を切ろうとした時、携帯にお父ちゃんから電話。
「やっとつながった〜。お父ちゃん今どこ？」と尋ねたら、
夜勤明けで帰宅して14時頃まで寝ていたらしく、
犬っ子達を庭に放牧してから、家を出て歩いていたら
揺れを感じて慌てて帰宅。
廊下の物入れを本棚にしているんだけど、
本が崩れて物入れの扉が開いていたと。
恐らくこまめであろう、恐怖の失禁&脱糞。
が、無事だっので会社に向かっているとのこと。
首都高は通行止め、一般道は大渋滞ですと。
テレビでは宮城県の津波被害の実況中。
あれよあれよと言う間に、家や車、畑や田んぼが
どんどん飲みこまれていく･･･。
ただ口を開けて見ているしかない。
もうそこまで迫っている津波の側を車が走ってる。
「早く逃げて！」と思わず声が出た。
まだまだ余震は続く。仕事どころではない。
出張中の人の安否確認、職員の家族の安否確認、
いつの間にか一覧表が張りだされ、次々と○印が書かれていく。
帰り道はどんなんなってるだろうと交通情報をチェック。
首都高が通行止めになってるからだろう。渋滞すごい･･･。
17:20頃、理事長命令で帰宅するようにとの指示。
遅いっての･･･。が、帰って良いのなら帰る。
女性6名のうち車通勤者が3名なので、
お母ちゃんは1名乗せて帰ることにした。
何時に帰れるかわかんないけど。帰れるだけマシ。
1名無事に送り届けたあとの帰り路、
お勤め帰りの人々が一生懸命徒歩帰宅している。
なんかご飯を作る気分になれなくて、
今日はコンビニ飯と決め込んで立ち寄ったものの、
棚はスッカスカ〜。だけど何か変なスカスカ具合。
レジのおネェちゃんに「地震で？」と聞いたら、
「お酒の瓶とか割れちゃって、匂いが･･･」
それはさぞかし大変だっただろう。
買い物を済ませ、やっとこさ帰宅。
犬っ子達は思いのほか元気。
元気な姿を見てホッとしたわ〜。
お父ちゃんは、会社に出かけたものの、
仕事の段取りがつかず、帰宅することに。
事務のおばちゃんを乗せ、連絡がつかない実家へ立ち寄り、
無事を確認してから自宅へ送り届け、帰宅したのは深夜1過ぎ。
レイコさん、福ちゃんは帰宅難民となり、会社泊。
24時間体勢となったJ君は一時帰宅で都内の実家へ。
一時地下鉄が動いたものの、再び運転見送りで徒歩帰宅らしい。
現実を直視するためテレビに釘付けになっているけれど、
色んな思いがこみあげて画面が涙で揺れる。
生きてて良かったと思う反面、言葉では表せない苦々しさ。
去年の夏に行った気仙沼の見覚えのある風景が
津波に飲みこまれていた･･･。
あの宿はどうなっただろう？
