雨の日に

いつも通り身支度をしてリビングに戻るとこんぶの姿が見えない。



こまめはソファの上、こんぶはテーブルの下っていうのが
お決まりの位置なんだけど、今日のこんぶはバリケンの中で丸まってる。





そういや、朝起きた時もなんとなく元気がなかった。
ポリポリはそこそこ食べたんだけどねぇ。





心配なんだけど、お母ちゃんは仕事に行かなきゃならない。
そのままバリケンを合体させて、
「こまちゃん、ぶーちゃんの事見ててあげてね」
とお願いをして車に乗って出発。






家を出て、マンション前の道を走り、左折するとスーパーがあるんだけど、
店舗前の反対車線にトラックが路駐していた。
「こんなところにデカいの止めちゃって・・・」と少しスピードを落とす。
雨降りだし、もともとそんなにスピードは出してなかった。







と、その時トラックの後ろから軽自動車が突然出てきた。
お母ちゃんの車はもうトラックの頭部分にさしかかっていたので、
ブレーキ踏んでも間に合わない状況。
思い切り左に寄せて止まっても、軽自動車はお母ちゃんの運転席側を
グォリゴリゴリ〜ッと凄まじい音を立てて通過。






おんどりゃぁ〜っ! ジジィ〜っっ!!!
お母ちゃんの車に何すんじゃぁぁぁぁっ!!!





後ろを見ると、ジジィの車は逃げずに止まっていたので、
お母ちゃんはスーパーの駐車場に入れて、
ジジィの様子をうかがいながらお父ちゃんに電話。
ジジィは路上で切り返しをしながら(危ないっての)、
お母ちゃんの車のそばにやっと到着。







お母ちゃん「あのさ、今車ぶつけられたんだけどどうしたらいい?」
お父ちゃん「まず警察に電話だろ。それから保険屋に電話」
お母ちゃん「あ、はい。」






雨ザーザーの中、傘さして警察に電話。
「すぐ行きますから、気付いたら手あげてくださいね」って。







すぐと言ってもこの雨。15分くらい待ったのかなぁ?
てっきりパトカーが来るのかと思ったら、
登場したのはカッパ着てカブに乗ったお巡りさん2人組。ちょいとズッこけた。






警察に事情を説明し、お互いの連絡先を交換したころにパトカー到着。
お巡りさんが「あ、もう済みましたから」というと、そのままパトカーは走り去った。
お巡りさんによると、この現場は2つの警察署の管轄の境界線らしい。へぇ。
けどね、お母ちゃんはそんなことどうでもいいのよ。




ジジィとは殆ど口を聞いてなかったけど、
最後に何度も「すみませんでしたねぇ」って言ってた。
お母ちゃんははらわた煮えくりかえってたけど
涼しい顔して「いいぇ」と返事をした。
だけどね、決していいぇなんて思ってませんからっ(怒)


だってさ、お母ちゃんが警察に電話してる間、
ジジィは自分の保険屋に電話してるんだよ。
雨の中お母ちゃんは外で傘さしてんのに、ジジィったら車の中にいるしさ。
保険屋に電話する前にジジィが電話するんじゃないの?あー腹立つ。




とりあえず警察も帰って行ったので、
「次は保険屋さんに電話・・・」と思ったら連絡先がわからない。




お父ちゃんに
「保険屋さんの連絡先がわからないから仕事終わってからでもいいかね?」
って言ったら、「すぐ電話しないとダメだよ」って。あらま、そうですかい。





仕方ない、家に戻るとするか。




家に戻ると出て行ったばかりのお母ちゃんが帰ってきたとあって、
こまめにとっては嬉しいサプライズ。
ウハウハでお出迎えされリビングに行くと、
元気のなかったこんぶもウハウハして、ハウスから出たがっている。
はいはい、出してあげますとも。




「お母ちゃん、車ぶつけられちゃったんだよ。
でね、今保険屋さんに電話しないとなんだ」
と丁寧に説明するも当然2わんこにはわかる訳がない。
いいんだ、いいんだよ〜(-_-;)




保険屋さんに電話して、あれこれと説明。
お母ちゃん、自分の車の事で頭いっぱいだったから、
ジジィの車の損傷具合なんて見てなかったし、
車の色さえも覚えてなかったよ・・・。



次に車屋さんに電話。
あれこれ話していたら「追突でもされない限り、過失割合3割くらい取られるかも」
なんて言ってた。納得いかないけど、そういうもんなのかな・・・って
思いながらもどんより気分で電話を切る。




この時点でお母ちゃんぐったり。だけど仕事行かなくちゃだ。
事故った車、しかもドア開けるとき「ゴギョッ」って変な音する車に乗るなんて
ドヨヨ〜ン気分MAXだよ。






会社に着いてしばらくすると、保険屋さんから電話。
相手の保険屋さんと連絡を取った結果、
お母ちゃんの過失はゼロっつーことだって。やったぁ〜♪
こういうの不幸中の幸いって言うのかねぇ?
あー、ホッとした。






またしばらくするとも今度は相手方の保険屋さんからも電話。
「このたびは大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
代車がないとお困りとの事でしたのでこちらでご用意させていただきますが、
普通乗用車でもよろしいでしょうか?」って。


ほぉぉ。お母ちゃん代車の事なんて何も言ってなかったけど、
お母ちゃん側の保険屋さんが話してくれたのかな?有難や有難や。
だけど、普通乗用車はちょっと・・・。
お母ちゃんNOAHだし、普通乗用車はしばらく乗ってないし
地べたを這いつくばるような感じがするので同等の車をお願いした。




仕事帰りに車屋さんに行ったら担当のお兄さんが
「こちらゼロなんですから、ガッツリ直しましょう!」って妙に張り切ってた(笑)
話を聞くと、
相手の車が黄色い線からはみ出たって言うのがお母ちゃんの勝因らしい。
そうなんだ。へぇぇ〜。



「んじゃ明るい所で車見てみましょう」って。はいはい見ましょう。


大して明るくないし、ブレてるし、光って見づらいけど、
右側ほとんどイッちゃってますから〜。



修理担当の人が傷の具合を見て、見積りを待っている間、
担当のお兄さんと代車の相談。
少し小さいけどとお勧めしてくれた車。(名前忘れた)
お母ちゃん「うん、これでもいいんだけどさ・・・。ウチわんこ2ついるから・・・。」
お兄さん 「あっ!わんちゃん2つに増えたんでしたよね。そうだったぁ(笑)」
お母ちゃん「今はこまめもバリケンに入れて運んでるから、
       2台乗れば、その車でもいいですけど〜。」
お兄さん 「んじゃ、バリケンの大きさ見てきますね」
お母ちゃん「はいはい〜」




戻ってきたお兄さん。
「やっぱNOAHじゃないと入りませんねぇ。んじゃNOAにしましょう。」




はい、代車決定。金曜日の夜から代車乗りまーす。




気になる修理期間。2〜3週間はかかると言っていたので、
11月中には戻ってくるんだと思ってたら
「11月いっぱいは無理ですねぇ。」って。あらら・・・まぁ仕方ないか。
ちなみに修理代金は40〜50万円らしい。ドア2枚とも交換するんだって。
あぁ、ゼロで良かったぁぁ(T▽T)








ふと思ったこと。
一番いけないのは路駐トラックなんじゃないか?
どさくさに紛れて走り去って行ったんだよなぁ。
ナンバーとか控えておけば良かった。
そんな余裕お母ちゃんにはなかったけど・・・。








だけど何よりも良かったのは、お互い怪我がなかったこと。
それで良しとしよう。















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