そうだ、新潟へ行こう。その壱
旅番組を見すぎたのか、レイコさんと旅の話で盛り上がりすぎたのか、
突然旅に出てみたくなったお母ちゃん。
昨晩お父ちゃんと夕飯を食べていて
「今週末どっか行っちゃおうかなぁ〜」なんて言ったっけ。
仕事しながら、なんだか猛烈に旅に出たくなったので、
何となくお父ちゃんに探りを入れてみる。
お母ちゃん「今日、夜勤とか言ってなかった?」
お父ちゃん「もしかしたらないかも」
お母ちゃん「ふぅーん」
お父ちゃん「どした?」
お母ちゃん「旅に出ようと思って」
お父ちゃん「マジすか!?」
お母ちゃん「マジっす。宿が取れたら行ってきますです。」
お父ちゃん「うん、気をつけてね〜」
てな訳で快く(?)了解してくれたお父ちゃん。
行き先は決まってる。
今日の今日で予約は大丈夫かしら?と思って電話をすると
宿のお父さん「いやぁ〜、ぶーちゃんの赤チン写真笑えるよねぇ。
早く実物が見たいよ」
お母ちゃん 「あ、それなんですけど、今日私1人とわんこ2つ行ってもいいですか?」
宿のお父さん「大丈夫だよ〜。だけどどうしたの?」
お母ちゃん 「いやぁ、なんとなく。」
宿のお父さん「あはは〜、。」
お母ちゃん 「20:30頃着きますけど、ご飯食べられます?」
宿のお父さん「あ、いいですよ〜。ではお待ちしてま〜す。」
よし、決まった!
お父ちゃんにも「行ってくる。」と報告。
仕事終わって、速攻で帰宅。
まずは2わんこに夕飯だ。出かける事はまだ内緒。
「出かけるよ」なんて言ったらご飯どころじゃなくなっちゃうからね。
夕飯を食べさせている間に荷物をまとめる。
とにかくバッグに詰め込む。急げ急げ。
なんだか夜逃げっぽい。いや、気ままな一人旅だ。いかんいかん。
予定出発時刻の15分遅れで出発。
ナビの到着予想時間を見ると「21:30」
なぬ!?お母ちゃん、宿には20:30着って言っちゃったよ。
車を走らせながら考えた。
「いけねっ!家から川越ICまでの時間入れ忘れてる!」
やばい、急がねば・・・が、川越は少々渋滞(-_-;)
心は急いでいても安全運転で行かねば。雨も降ってるし。
やっとこさ、高速に乗る。
ここからは最新の注意を払いブッ飛ばす。
途中休憩しようかと思ったけど、雨だし時間がないしで
ノンストップで走り続ける。
幸い2わんことも静かに過ごしてくれている。
こまめは絶対寝ないけど、ぶーちゃんは爆睡なはず。
安眠妨害のようにお母ちゃんは熱唱しながら
空いている高速をスイスイ走る。
塩沢石打ICで降り、宿へ向かう。
冬は雪で下の駐車場へ車を止めて、
スノーモービルでお迎えに来てもらうけど
雪がなくなれば宿まで車で上がっていける。
だけど、最初の坂道のなんと急なこと!
このままでんぐり返ししちやったらどうしようって思うくらい急坂だ。
ここは慎重にえっちらおっちら上がっていき、
最初のナビ子の到着予定より、めでたく1時間強短縮できた。いひひ。
中に入るとほぼ明かりも落ちていたので、
まさか私だけ!?と思ったけど、時間が時間だけに
他のお客さんは夕食を終え、部屋で寛いでいるらしい。
そりゃそうだ・・・。
風呂よりも何よりも、まずご飯!
お片付けするのに申し訳ないし、熱唱しすぎて喉がカラカラ。
ご飯つかビール!ビール!
という訳で、宿のお父さんお母さん3人で夕食が始まる。
風呂上がりじゃないけれど、まぁビールの美味いこと♪
ビールは進むし、お母さんのお料理はいつも通り美味しい。
しかもボリュームたっぷり。
今日は料理の写真しか撮れなかった(^^ゞ
何でって、お母ちゃん飲みまくりだったから。あはは〜。
でもって、何時まで飲んでいたか。
全く記憶にnothing。
ぶーちゃんを抱っこしてたんだけど、
こまめはお父さんの了解を得て、レストラン内を探検。
話に夢中になっていたんだけど、途中でこまめが見えなくなった。
さっきまで、そこら辺にいたのに声をかけても姿が見えない。
外に出た気配も全くなし。
「まさか?」と思い、お母ちゃんたちの部屋がある2階へかけあがってみると、
部屋の前でちょこんと座っていたこまめ。健気だ(T_T)お母ちゃんちょっと感動だよ。
お父さん、お母さんが「私たちはそろそろ寝るから」の一言で、
お母ちゃんも切り上げることに。
部屋に上がる前に、2わんこのシッコを・・・。
と、外に出た。
少し進んで行くと、急にぶーちゃんが引っぱる。
草がたくさんだから、青い匂いに誘われちゃったんだろう。
お母ちゃん、スッ転んだ。
酔っていると痛みの感覚は鈍るはずなのに、
仰向けになったまま動けない。
どうやって転んで、ぶつけたのかすらもわからない。
だけど、すっごく痛い。
ふと見ると圧雪車と並んでいるお母ちゃん。
ここにぶつかったのか、つまづいたのかも記憶なし。
しばらく夜空を見上げ続けた後、立ち上がった。
感心なのは(自分で言うのも何だけど)、
2わんこのリードはしっかり握っていた。
お尻をパンパン払い、トボトボと宿に帰るお母ちゃんと2わんこ。
寝るぞ!